
旅行記鹿瀬・角神の絶景
鹿瀬の岩峰 麒麟山
その険しさから狐も後戻りすると言われた「狐戻城」の異名を持つ。
麒麟山は、阿賀野川と常波川の合流点に位置する194.7mの岩峰です。建長4年(1252年)に津川城が築かれました。現在は城跡一帯が麒麟山公園として整備されており、城跡の石垣などが今も数多く残っていることから新潟県の文化財に指定されています。
植物も多様で、春にはユキツバキやカタクリ、夏はエゾアジサイ、秋はエゾリンドウ、ノコンギクなど季節ごとに美しい花を咲かせ、四季を彩る草木類も豊富なことから麒麟山の植物群落は天然記念物にも指定されています。
山道を辿って30分ほどの展望台「白狐」からは、阿賀野川と常浪川の合流点の先に架かる赤い麒麟橋、対岸の津川の町並み、天気の良い日には遠くの山並みを一望することができます。
周囲の河川敷はレジャーシーズンには川遊びを気軽に楽しめるスポットとして人々から親しまれています。その中のひとつ「千畳岩」は、その美しさから2019年に公開された映画「ある船頭の話」のロケ地にもなりました。
鹿瀬ダム 角神湖畔
東洋一の規模を誇った鹿瀬発電所の鹿瀬ダム
麒麟山から角神の温泉街を走り、赤い吊り橋の鹿瀬橋を超えた先にあるのが昭和3年に竣工し、当時東洋一の規模を誇った鹿瀬発電所の鹿瀬ダムです。穏やかな阿賀野川沿いに現れる巨大な20基の水門が並ぶ姿は圧巻で、水位調整のためにこれらが全て開かれることもあります。ダム湖である角神湖畔には、奥阿賀ふるさと館や角神雪椿園などの観光スポットがあるほか、桜や紅葉の季節には湖畔散策も楽しむことができます。
自然の宝庫 赤崎山森林公園
天空から眺めたかのような幻想的な雲海の景色に出会う
標高371.9mの赤崎山には、いくつもの散策コースが整備されており気軽な散策から本格的なハイキングまでレベルに応じて楽しむことができます。山頂駐車場までは国道から車で15分程度。車で移動できる絶景ポイントの一つが四季めぐり展望台「天女の花筏」です。眼下には雄大な阿賀野川に圧倒的な鹿瀬ダム、そして遠くに見えるのは飯豊連峰。春にはこの景色いっぱいに桜などの花々が咲き乱れ、秋には赤、黄、緑の鮮やかな紅葉の世界へと一変します。
赤崎山にはブナ林が点在しており、それぞれ起伏が少ないためのんびりと散策を楽しむことができます。オオルリやキビタキなどの野鳥類も数多く生息し静かな山林に美しい音色が聞こえてきます。運が良ければ天然記念物であるカモシカやキツネ、リスなどに出会えることも。中にはツキノワグマも生息しているため散策には熊鈴を携帯するようにしましょう。
かのせ温泉 赤湯
角神不動滝
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